■ 激安顕微鏡 『 「たま」のルーペ 』の使い方

2008 5.18作成 菅野

たまのルーペ
ネットで買うことのできる激安の顕微鏡です。

500倍 と 1000倍 の2種類。
この高倍率が1000円程度で買えちゃう!

この倍率だと精子や赤血球など
気になっているけど普段検査できないものも見える。
細菌類、特にカビなんかも見える倍率。
科学好きにはたまらないアイテムなんです。

 

だがしかーし!

この顕微鏡。見えない!
とにかく見えにくい!

正しく言うと「うまく見るのがとても難しい」です。
製造会社さんには申し訳ないけど、説明書がイマイチわからない。
ほんと製造会社には申し訳ないですが、
そもそも「たまのルーペ」っていう名前自体、さっぱり意味がわからない。
名前を変えれば販売数UPするはず。

そんな苦労した中、やっと「うまく見える方法」を見つけたのでHPにしときます。
デジカメで撮影する方法もいっしょに。

マニアックすぎて 誰も見てないと思うので、適当ですけどね〜〜

 

 

■目次

 

 

■そもそも見えない原因はなんなのか?

買った当初、赤血球を見てみようと思ったけどなにも見えず。
なんだかごみ見たいのが見えるだけ。

そんで、数ヶ月放置していたんだけど、ある日ふと気づいた。

■焦点距離が合ってない

学校でさんざん勉強した顕微鏡の大原則を忘れてた。

顕微鏡で「見えない」というのは、
焦点距離が合ってないだけじゃん!

つまり、焦点距離がわかれば良いだけの事。
そんなわけで、平行で単波長レーザー光線なら焦点距離がわかるはず、と思って
レーザーポインターで測定してみたら。

焦点距離はレンズからゼロmm位置!

焦点距離は厳密に言うとレンズ中央からなので
レンズ厚÷2 の距離、になるんだけど
そんな細かいことダルいっす。
なんだよそれ〜〜〜〜!!!
どおりでピントが合わないわけだ。

 

■外乱光で輪郭がぼやけている

説明書には「電球に照らして明るくして見てください」とか書かれているけど。
ぜんぜん見えない。
基本真っ白で、ぼやけたものがチラホラあるだけ。

でねー、これもよく考えたら

明るさが問題なのではなくて、
光が試料で散乱するから輪郭がぼやける。

ということに気づいた。
たぶんレンズ収差がひどいとか、試料の厚さが一定してないから屈折しやすい、とか。
そういうのが問題を大きくしてるんだと思うんだけど。

とにかく、だ。
一定方向の光が必要。
外から入る環境光(外乱)があると、試料(見たいもの)の輪郭がぼやけるわけだ。


 

 

 

■原因わかったので対策する

■焦点距離を合わせる

説明をよく読んでみると、

レンズに試料を付着させよ

と書いてある。
つまり、さりげなく焦点距離はゼロである、と言っていた。
こんなんじゃわかんないよ〜〜〜!

つまり、レンズに試料(見たいもの)を付着させるのが一番良い。
でも、付着させたらべとべとして嫌だから、

図のように、たまのルーペ付属のフィルムを1枚挟んで
観察することでOK。

■試料が蒸発してしまう

こんなときに役立つ義務教育知識。
中学校で習った「スライドガラスとカバーガラス」方式を作る。

緑がガラス板。
これに試料の載せて、上からフィルムで覆う。

このフィルムはもちろん「たまのルーペ」に付属のあのフィルムだ。
ガラスに乗せればこんな感じ。
ばっちり光も通過できるし。

色々な試料を見ていると
フィルムがヨレヨレのボロボロになっちゃう。

フィルムなんてなんでもいいので
私は郵便物の封筒を使いました。
個人向け国債のダイレクトメールを切り取って使ったよ(笑

 

 

 

■外乱光の対策

ネットにも書いてあったけど、
白色LEDを使うと良い感じ。
携帯電話のライトで十分です。

LEDは一点光源だから
輪郭がハッキリ映し出される。

携帯電話LEDから5cmくらいくらい離して見ると、明るすぎずちょうど良かったよ。

 

 

 

 

 

■これが観察システム全体だっ!

対策を全部組み合わせるとこうなる。
「たまのルーペ」を肉眼で覗いてもOKだけど、

なんと、デジカメでも十分見れた。

これで、カメラのレンズを「たまのルーペ」に近づけるとばっちり写真に撮ることができる。
ピントがいまいち合わないからそこはしょうがないけど。
肉眼で見たってピントは合わないもんね。

でも、肉眼で見るよりぜんぜん楽。

装置全体はこうなる。

ガラス板に
フィルムと「たまのルーペ」が載ってるだけ。

単純ね〜

 

 

 

 

■実際に見てみるか

つつじ、だっけか?花を切り取る。
科学の名のもとに自然破壊だぜっ!(笑

500倍レンズ。

ん〜
ちょっとボケてる。
細胞壁の存在がなんとなくわかる程度かな?
色素が細胞内に偏在しているのもなんとなくわかる。

 

今度は雑草。
葉っぱは厚いので、針で引き裂いて解体。
引き裂かれて薄い膜になったところを観察してみる

500倍レンズ。

これもボケボケだけど。
細胞質の中に葉緑体のツブツブが見える。

次は精子です。

「精子なんか見たくないよ」って人はこれ以上見ないほうが吉。

こういうのをHPにしてると、馬鹿にされたり揶揄されるんだけど
「たまのルーペ」で見えない、って人のために助けになりたいので。
あえて記載しておきます。

くれぐれも「精子なんか見たくない」って人は見ないでください。

 

ニコニコアカウントの無い方はYoutube版をご覧ください

500倍レンズ。鞭毛が少しだけわかります。

ゴゴゴゴ・・・って音が入っているけど、精子の動く音じゃないからっ!
カメラのオートフォーカス機構の音だから!誤解しないでね・・。

たまのルーペは「精子を見たい」って目的で買う人がかなり居るようで。
私もその一部だったりする。

■精子観察のコツ

 

 

 

■それでも見えないんだけど!

このHP記載の方法でやっても見えないよ!

そういう人もいると思います。
結論から言うと

あきらめるのもひとつの手段かもしれません。

無責任なーーーー!!!
なんでかって?
それは「私も見えなかったから」

1000倍ルーペも買ったのですが、こちらはあまり見えません。
全てがボヤーーっとした感じ。
視野が異常に狭い。

ルーペを良く見ると、なんだか成形がちょっと変。
レンズを固定している部分がイマイチな感じです。

たぶん・・たぶん、ですけど、
工場で作っている際、微妙なばらつきで見えにくいものも生産されてしまっていると思うんです。
そもそも、このクラスの顕微鏡って超精密光学機器なので。
この値段で全て完璧な製品なんて生産できません。

むしろ、この激安値段でそこそこ見える顕微鏡を提供していること自体驚異的!!

 

でも、全く見えない。って事は少ないと思います。
色々考えて見えるような方法を編み出してみましょう。

 

 

 

■あとがき

以上、どうもありがとうございました。

といっても、このHPを見ている人はほとんど、というか
全くいない、だろうけど(笑)

以下、機器の説明

 

 

記事製作:菅野

Mail sugan@mua.biglobe.ne.jp

 

[TOPへ]