会社の人からジャンクの液晶モニターを買い取りました。
I/Oデータ製、パソコン用液晶モニター LCD-A16H です。
左側のやつ。
右のノートPCと同じ画面が表示されてるハズなんです。横線の砂嵐みたいのが出てます。
愛と勇気で 修理してみました。勇気リンリン!
どうせ誰も見てないよね?
だから、いい加減な文章です。
刑事ドラマ風でいくぜ!
修理するには、まず症状の観察ってもんだぜベイベ。
○ 画面に横ノイズ。
○ 暖まると直る。
○ 2・4・8・16・・・・ と画面が縦に分割される。
○ 衝撃で症状変化はない。
一番のポイントは「熱で直る」ってことか。ふむふむ。
ドライヤーをじっくり当てたら、即直った。これらの結果総合すると
- 横ノイズ → 水平同期に問題があるぜ!(出力の、ね)
- 暖まると直るって事は、回路の特性が熱で変化しているって事だぜ!
→ つまり、熱でなにかが劣化しているということ。- 暖まれば直るってことは、入力関係は問題ないぜ!
- 2・4・8・16って分割だから、同期信号のデジタル処理部分がズレてるぜ!
- 衝撃でかわらないから、接触不良や機械的破損は無いぜ!
ってこと。
つまーーーーり!
最終デジタル処理がおかしい!
で、分周回路とか信号生成回路がおかしいってえわけよ。
犯人はお前だーーーーーーー! という仮説が立つ
[ 液晶モニターの回路構成 ]
ビデオカードからの信号を入力 ←(゚∀゚)問題ナシ!
↓
増幅 ←(゚∀゚)問題ナシ!
↓
A/D変換 ←(゚∀゚)問題ナシ!
↓
画面データをメモリに蓄積 ←(゚∀゚)問題ナシ!
↓
モニターコントラストなどの表示調整と統合演算 ←(゚∀゚)問題ナシ!
↓
液晶パネル向けに、画面データからラスタ信号生成 ←(゚听)イカれてる
↓
液晶パネル表示のための信号増幅 ←(゚∀゚)問題ナシ!
つーわけで分解。
![]()
サクッと分析。
LSIの名前読んで、置き方見て、勝手に判断。
適当に勘だけど。
同期信号作成部に集中してドライヤーで暖めると、見事直る。
他の部分は、暖めても影響なし。つまり、仮説は合ってたってわけだぜ!イェイ!
じゃあ次。
どの素子が劣化しているのか検証。
同期信号作成部の拡大写真。
このLSIと、周辺部の素子の温度を変えてみる。
温度を変えて変化が出るようなら「お前が犯人じゃ!」
と言えるわけだ。
さて、じいちゃんの名にかけて犯人を特定するわけだけど・・・。
チップ部品一個一個の温度をどうやって変更するか?
結構悩んだ。で、思いついたのが、これ
氷に楊枝を刺した物。
楊枝を小さいチップ部品に押し当てて、温度を下げる、ってえ寸法よ。
楊枝には水がしみこんでいるから熱伝導率もそこそこ良いし。素子温度を下げる → 表示がおかしくなる → その素子が悪い
と言える。
使うときは氷を布でくるんで、
水がこぼれないようにしましょう。
ひとつひとつに氷楊枝を押し当てた結果!!!!
犯人を追いつめたぜ!
(1) と (2) が犯人でした。(3)は後述
こいつらに氷楊枝を押し当てると、途端に画面がおかしくなる。
複数犯による計画的な犯行です。
犯行は卑劣で情状酌量の余地無しと判断。判決。死刑!
じゃなくて、部品交換ね♪
即部品交換しちゃっても良いんだけど、交換しても直らなかったら・・・・?
よくあることです。
となると、壊れたメカニズムとか、こわれて『どこが不具合になったか?』を
知っておくと良いのです。
そこでポインツになるのが・・・
この黒いLSI。
こいつの周辺回路として(1)(2)などのチップ抵抗。
他、コンデンサがある訳なので、LSIの使用目的を探します。
このLSI には
Y2933
と書いてある。
その左下にはこんなマーク。
これは Texas Instruments 社 のマークであります。半導体製造の大御所ですな。で、Texas Instruments 社 のHPに行って、データシートを探してきました。
キーワードは Y2933 。結果、TLC2933 という製品名でした。
頑張って英文データシートを読んでみる。description
The TLC2933 is designed for phase-locked-loop (PLL) systems and ・・・
from TI TLC2933 Data sheetPLL発信LSIらしい。よくわからんのだけど、正確な周波数を出せる
とってもありがたい物らしい。
最近のラジオがデジタル化できたのも、PLL技術のおかげとかなんとか。
で!
データシートを読んだ所、代表的回路が載っていて、これと一致。
ピンク色で示した部分。これらのうち2個が壊れた電子部品に該当してる。
英語に苦戦しつつ、データシートさらに読解。C1 C2 など、記号で示されたこれらは、ローパスフィルターを構成しているらしい。
へ〜。
よくわかんないけど、これらが犯行の手口。直接周波数を生成しているわけじゃないけど、なんかフィードバックでもかかっているのかな?
その辺の周波数生成が熱でズレて 、分割表示になったのだろうね。
部品を交換します。
よく読んでみると
(1) 751
(2) 271ってえ書いてあるじゃねえか!
新米刑事 『親分!ホシの名前が割れましたぜ!』
親分 『おう!なんだ言ってみろ!』
新米刑事
『751、これは 75 に10の1乗。
つまり、750って意味ですぜ!
形から見て、ホシは炭素抵抗っぽいですぜ!
つまり 750Ω抵抗ってことっすよ!』親分
『てえことはなにかい?
(2)は270Ω抵抗って事かい?』
そういうこと。
750Ω と 250Ω の抵抗を交換すれば良いんです。
ええ、しました。
仕事柄、サクッと入手できるんです(^^;
秋葉原や通信販売でも、1個10円以下で売っているので入手可能。
ええ、交換しました。
はんだごてで。
直らなかった・・・
症状変わりませんでした・・
事件捜査に失敗した・・。
誤認逮捕。
しかも善良な部品を死刑・・・じゃなくって交換してしまった。ええ、記者会見を開いて捜査が悪かったことを詫びました。
外した電子部品に頭を下げ、慰謝料も支払いました。
しかし、ここで諦めてはいけないのです!
事件解決をしなければ!そう
いつだってそう
電子回路も
恋の悩みも
答えはいつも
他の場所にある!!
操作の基本。
それは
迷ったら犯行現場へ戻ることだ。犯行の手口をもう一度見直してみます。
犯行現場写真はコレだ。
犯行の手口はコレだ
テスターで回路と部品の関係を調べてみる。
(1) は R1 らしい。
(2) は R2 らしい。
C1は LSI の隣にあるオレンジ色の小さいチップコンデンサ。
C2は(3) 。C2は・・・大きいな・・。
犯行方法はLPF(ローパスフィルター)という手法。
最近流行のサムターン回しとか、オレオレ詐欺とか、そういうやつです。(ウソです)
まあ、手口はLPFで確実だろう。
となると・・・
思考します。○熱をくわえると変化する。
つまり、熱でLPF特性点が変化している。○特性点が劣化で移動している。
○R1とR2を熱変化させたら影響が出た
○しかし、R1R2を交換しても症状に変化無し。
となると
○C1 C2 が劣化している
と言える。
問題は
熱劣化しているのは、C1 C2 どちらか?
おそらく(3)のC2が劣化していると考えました。
推測の要因は
(3)は電解コンデンサである。
中身が蒸発しやすく劣化しやすい。
ボスはでかい(笑)
の2つです
さて、ボスの(3)には
1
50G
104
と書かれている。
コレはおそらく、104 = 10の4乗
1 = 係数は 1
50G = 耐圧?
104というのはコンデンサによく出てくる数字で、0.1μFのこと。
係数1だから、 0.1μFと推測。
【追記】2008/2/24
0.1μFではなくて、1.0μFらしいです。
でも、0.1のままでも動作にはあまり問題はないようです。
メールで指摘していただきました。ありがとうございます!
さて、交換。
同じ部品がないので、電解コンデンサではなく、積層セラミックコンデンサを使用。
違う部品だけど・・・まあ、壊れたら壊れるだけでしょ・・。
真ん中に見えるところ。
チップ部品に乗せ変えました。
見づらいなあ・・。
さて、パソコンに繋げてみます。
直ったあ!!
ボスを捕まえました
やはりボスは電解コンデンサでした。
こいつだ ↓
ボスはでかい。
昔からのお約束ですな。
藤田まこと なら、事件解決後は
飲み屋に行って変なママとお話しします。しかし私は酒が飲めないので
特に何もすることなく、夜が更けるのでした・・・。
初液晶モニターは
文字が細かくて見やすい〜〜〜 ゚;+.ヽ(´∀`)ノ.+;゚
それにしても、見にくいページだなあ・・。
どうせ誰も見てないから良いけど。
【追記】 2008/2/24
と思ったらたまーにメール頂くようになりました!とっても嬉しい!!!たまーーにですが。ネットの辺境なので(笑)
この記事を読んで色々なモニター修理に挑戦しようと考えている方も結構いるようなのですが・・。
正直私は考えが行き過ぎて「修理業で商売できないかな?」なんて思った人間です。
オークションでジャンクモニターを買いあさり修理してみましたが
このHPで紹介している方法では成功率 50% 程度でした。(効率悪くて商売にはなりません・・)
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更新 2005-12-20
誰も見てないかな?と思ったら、この記事を紹介いただきました!
PCパーツやジャンク品の修理レポートなど貴重な情報満載です。
修理好きな方、是非どうぞ〜
更新 2005-12-20
コンデンサの容量間違え。
成功率50%。
の文章を追加